
9/14から一泊でドクメンタへ行ってきました^^
※ドクメンタ・・・ドイツ、カッセルという都市で開催中の、5年に1度の現代美術の祭典です。
レポはまた別に現在執筆中です。
普段生活する中で、とあるドイツ人との関わり方が分からくなった際の体験と、カッセルで出会った別のドイツ人について思ったことを書いています。
目次
フラットメイトと彼氏
最近フラットメイトの彼氏が遊びに来ていて、3人で話したりご飯食べたりしていると、時々居場所がない感じがしていました。
何を言われたわけでもありませんが、いちいち会話をドイツ語から英語へ通訳させるのが申し訳ないと感じることや、付き合いたての2人の邪魔をするようで辛くなってきて、何となく3人でいたくないなあと思うようになっていきました。
彼らの私に対する態度は最初から変わらず「パスタ作ったよー、食べる?」「パンケーキ作ったよー」と声をかけてくれていました。
・・・いや可愛すぎる( ;∀;)
私が特に苦手に感じていたのは彼と話すことでした。あまり愛想がない感じがして、ただでさえカップルで気を遣うのにどう関わっていけばいいのか余計に分からなくなっていました。
彼の見た目も少し関係します。いわゆるヒッピーというやつです。(本業はデザイナーらしく、納得。笑)靴下にはでっかい穴が空いてるし、裸足でスーパー行ったエピソードもあり、完全に謎でした。
ある日、フラットメイトがいない時に彼と話したくない欲がピークになり、「外出て来るね」と彼に告げたところ「そっか〜僕ももう自分の街に帰らないと。会えてよかったよ。仕事頑張ってね」とギューっとハグしてくれました。
その瞬間、あれ、この人は私のこと嫌じゃなかったのかな。彼女の前でだけ良い面してたんじゃないんだー!私、何で閉じこもってたんだろう…
という思いが溢れて唖然としてしまいました。(笑)
多分彼らにとっては、フラットメイトと仲良くした、それだけなんです。私が書いたことを伝えても大げさだなあと笑われると思います。
だけどハグされて、その日歩いている途中、色々考えていました。
人を見た目で判断したこと。受け入れてくれる人に対して、不必要に「関わりたくない」と自分を閉ざしていたこと。
せっかくドイツに来れたんだから閉じこもるのはやめよう。思い返せば、自分の殻に勝手に閉じこもって過去の海外生活でも失敗しているのです。いい加減にこの癖をやめなければ。
何てったって、あのパンケーキを焼いてくれたのは、他でもないヒッピー彼氏だったんですから。笑
カッセルへ
そのことがあった時には、すでにドクメンタのチケットを取っていました。
一泊しかしないのとドクメンタ最終週でホステルが埋まりつつあり、6人部屋ドミトリーを予約しました。するとそこで、まさにタイミングを狙ったとしか思えないような出会いがありました。
駅から少し遠いホステルをやっと見つけ、チェックインへ行くと既にドイツ人男性がいました。hiと感じの良い挨拶をされ、すれ違っただけでした。
オーナーのおじさんにドミトリーまで案内されると、隣のベッドに彼の姿が。友達と一緒のようでした。
そこで話しかけられ、ドクメンタの話になり、どうやら彼らはチケットを買ってないことが判明。どうしようかなといいながら、姿が見えなくなりました。
私もどうしようかな、1人でご飯でも食べようか、とぼんやり携帯をいじっていると、ドンドン!とドアを叩く音が。
開けるとさっきのドイツ人でした。
「ワイン買って来たんだよね!あと僕ら部屋変わったんだ。一緒に飲まない?」
その晩の予定を聞かれて私はブック・パルテノン(ギリシャのパルテノン神殿を模したドクメンタの目玉・巨大オブジェです)を見たかったので、それだけ伝えました。
「じゃ、ワイン飲んでからみんなで行こうよ」
正直夜に女1人で知らない街を歩くのも心許なかったし、彼も面白そうだし付いて行くことにしました。
※良い子は真似しちゃいけません。。!笑
ずんずん進む彼に付いて行くとワインオープナーが無いと言い出し、ベルを鳴らしまくって住人に借りるという事もありました。この人、桁外れにコミュ力高いなと思いながら最上階の2人部屋へ。
部屋の真ん中のテーブルに無造作に置かれたワインとチーズ、生ハム、バゲット、マスカット、そして友達が見えました。
最初に挨拶してきたのはポール、一緒の友達はヨナスです。
ヨナスはそこまで社交的ではないようでした。
それでもアジアのことをよく知ってて、私の説明が足らない部分はポールへ説明してもらったり、政治の話からドイツのラップやジョークまで3人で様々な話をしました。(ラップの話は書きたいのですが下品なのでやめておきますw)
それで私の希望通りみんなで外に出たら、もう本当に寒すぎる、強風で雨降ってるし最悪の天気でした!(笑)
1人だったら一瞬で部屋に駆け戻ってましたが、とりあえず歩くことにしました。
地図上では20分もあるけど大丈夫だろうか。
彼らはのんきに「ビール飲みながらいこ♪ wegbierだよ♪」とか言ってたけどいや寒いからいいよ、と言って断ると「僕ら現金ないから貸して♪」と。
「出た。絶対なめられてる……」と思いつつ、ワインとか結構食べ物もらったので貸しました(笑)
寒い寒いとブーブーいいながら(←言い出しっぺ)目的地へ着くと、ブック・パルテノンはライトアップされていて感動しました……
これが見たかったんだーー!!寒い思いして来てよかったー!!
暗いのでわかりにくいですが、古本で覆われています
彼等は「面白いねえ」とか言いつつ、トイレ行きたいとかご飯食べようとかいう話になり、すぐトルコ料理を食べに行きました。
そんなにお腹すいてないなあと思いつつ、出てくると食べる奴、私です。
しかもポールが勝手にデザートも頼んで、めっちゃ出て来た。写真撮っておけばよかった〜トルコ料理のデザートって甘々ですよね!
それで、最終的にご馳走になってしまいました。「ビール代返す小銭もないしいいよ〜一緒に話せてよかった」と!一瞬でもなめられてると思った私、殴りたい )^o^(
私は外でご飯を1人で食べるのが苦手なんですが、偶然出会った彼らと街を回ってご飯食べて面白い会話をして、すごい楽しかったんです!!!彼らに付いて来て間違いじゃなかった〜とつくづく思いました。
それで自然に「明日何時に集合ね」と一緒に回る流れになり、知らないドイツ人2人とドクメンタを回ることになったのでした…。
私は人との関わり方を、難しく捉えすぎていたのかもしれません。彼らになぜそんなにオープンなのか尋ねると、「自分の気分によるけど、今は旅スイッチがonなんだ」と言っていました。
そもそもドイツ人って仲良くなりにくいイメージがあったのですが、どうやらただのステレオタイプ、もしくは人による、あとは気分による・・・これに尽きますね(笑)
こっちに来て驚いたのが、道や電車や、買い物で並んでる時に知らない人同士が普通に会話していること。人との付き合いはもっと肩の力を抜いて、気軽にやっていけばいいんだなあと思わせてくれた体験でした。
次回、ドクメンタのレポにも彼らがちょこちょこ出演予定です。笑